特集 連載
新島って、ロックだ‼︎
Posted on 2020年5月20日
新島を彩る天然石「コーガ石」の歴史と文化をクローズアップ
東京から南へおよそ150km、伊豆諸島では伊豆大島から数えて3つめの島、新島(にいじま)。サーフィンのメッカ、ビーチリゾート、ナンパ島(トシがバレます要注意)など呼び名はいろいろあれど、この島をひとことで言い表すならば、ここはきっと「石の島」。
コーガ石と呼ばれる世界的にレアな天然石が採掘され、軽くて加工しやすいことから建材として輸出されるだけなく、神社や塀、民家まであらゆるところが石でできた、全国でも珍しい石の町並みが残されています。
渋谷の待ち合わせスポットとして知られるモヤイ像も、新島では150体ほどが点在! 新島生まれのコーガ石は、水に浮くほど軽くて、やわらかい。それでいて熱に強く、刃が欠けてしまうほどに硬い。やわらかいけどヤワじゃない、そんなロックな新島をお届けします!
写真解説:モヤイは「力を合わせる、船をつなぎとめる」といった意味の言葉。モヤイ像は元新島観光協会会長の故・大後友市さんが発案したもので、1970年代後半に島を訪れた観光客が思いおもいに彫ったモヤイ像が島内に今も数多く残されている。

Contents
<目次>
1.海から生まれた神の石 コーガ石ってなんだ?
2.寝ても醒めても振り向けばそこにロックな町並みがあった
3.軽くて丈夫なコーガ石だからできるロックな家を見よ!
4.火を操り、水を見極めるロックなクラフトマン
5.男も女も皆、石山へ向かった 新島ロックヒストリー
*書けなかった編集後記
*こちらはフリーペーパー『にいじまぐ』1号(2017年8月発行)の特集記事をWeb転載したものです。記事の内容および写真は掲載当時のままとなっており、一部情報が古いものもあります。あらかじめご了承ください。
【取材協力】新島物産、植松正光氏
【参考文献】新島村編『新島村史 通史編』、新島本村役場編『新島「抗火石」沿革史』、植松正光著『新島歴史散歩』、吉岡攻『モヤイ新島・島おこし』