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流人絵師・英一蝶の大回顧展開催!新島からも出展

Posted on 2024年9月18日

没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写す―

伊豆諸島の方に全力でおすすめしたい展覧会が、東京・六本木のサントリー美術館で開幕しました!

タイトルは『没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写す―』。江戸時代に活躍した人気絵師、英一蝶(はなぶさ・いっちょう)の没後300年を記念した展覧会です。英一蝶の回顧展が開かれるのは、2009年以来15年ぶりのこと。しかも今回は初公開作品を含めた過去最大規模の大回顧展ということで、大きな注目を集めています。

重要文化財 布晒舞図 英一蝶 一幅 江戸時代 17~18世紀 遠山記念館 【展示期間:10/16~11/10】

 

英一蝶は伊勢の藩医の家に生まれ、絵の才能が認められて幕府御用絵師の狩野派に入門……したものの数年で破門。江戸に生きる町人の姿をいきいきと描いた独自の風俗画を生み出し、「英派」と呼ばれる一派ができるほど絶大な人気を博しました。

一方で、俳諧の世界でも才能を発揮し、吉原遊郭に足しげく通って男芸者として活躍するなど、破天荒な生き方から「異端の絵師」とも呼ばれています。将軍・綱吉の生母・桂昌院の縁者を遊所に誘い、遊女を見受けさせたという理由などで幕府に目をつけられていたと言われ、47歳のときに遠島処分を受け三宅島へ流されました。

11年後に恩赦によって江戸にカムバックした一蝶ですが、流人時代に描いた作品は「島一蝶」と呼ばれ、一蝶の作品のなかでも特に貴重なものとして熱狂的なファンを持っています。一蝶は三宅島へ向かう途中で新島にも滞在しており、島内には一蝶の作品が数多く残されています。今回の展覧会では新島に残っている作品も展示されているとのこと。

浮き世に生き、市井の人々を見つめ、波乱万丈な人生を生きた異端の絵師、英一蝶の作品が一堂に会する大回顧展。この秋、お見逃しなく!

雑画帖のうち「睡猫図」 英一蝶 一帖のうち一面 江戸時代 17世紀 大倉集古館 【通期展示(場面替あり)/本場面の展示期間:9/18~10/14】

 

吉原風俗図巻(部分) 英一蝶 一巻 元禄16年(1703)頃 サントリー美術館 【通期展示(場面替あり)/本場面の展示期間:10/16~11/10】

 

雨宿り図屛風 英一蝶 六曲一隻 江戸時代 18世紀 東京国立博物館 【展示期間:9/18~10/14】

 

【没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写す―】

会場 サントリー美術館(東京・六本木ミッドタウン内)
会期 2024年9月18日(水)~11月10日(日)*会期中展示替えあり
開館時間 10:00~18:00(金曜日、11月9日は~20:00)
※9月27・28日は~22:00
※いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日 火曜日 ※11月5日は開館
入館料 一般当日1,700円、大学・高校生当日1,000円、中学生以下無料

くわしい情報、チケット購入については公式サイト

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