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秋の新島で何するかって?コーガ石の家を味わうんです

Posted on 2024年10月26日

文化財ウィークスタート!関連イベントに注目

毎年11月の「文化の日」に合わせて開催される「東京文化財ウィーク」。東京の文化財を身近に感じてもらおうということで、期間中は各所でさまざまなイベントが開かれています。2024年は10月26日(土)~11月4日(祝)に開催中。

文化財といってもいろいろありますが、今年の文化財ウィーク、新島ではぜひ「コーガ石の家」に注目していただきたい!

特産のコーガ石を使った石造りの家は、木造家屋が多い日本では大変レアなもので、新島でしか見られない独特の景観を作り出しています。ものすごく貴重で珍しいのに、島の人にとってはごくありふれた存在なので

「コーガとか、別に?」

的な感じで言うのですが、島外の人に褒められるとまんざらでもない、それがツンデレ新島人。

そんなコーガ石の家といえば今年の春、5軒同時に国の登録有形文化財になるというビッグニュースがありました。コーガ石造建築の多くは民家で、今回登録された文化財も住人がふつうに生活している敷地の中にあります。

そのため、ふだんは外から眺めるだけで見学することは難しいのですが、文化財ウィーク期間中はいくつかのコーガ石建造物が一般公開されることになりました。それぞれのスポットで文化財に関する解説カードが無料配布されるほか、特別イベントも開催される場所もありますので、いくつかご紹介します。

もはや勝手に「コーガストーンウィーク」と呼びたい10日間を、どうぞ~。

 

あっとーちゃーな ―石と建築・アートと伝統―

新島村役場の向かいにある「キンデー」こと旧前田家住宅釜形(カマヤカタ)は、台所やお風呂など火を扱う場所として作られたコーガ石造りの建物。大正時代前期に主屋の別棟として建てられたといわれ、シンプルなデザインの中に繊細な意匠が光ります。

キンデーでは11月2日~4日の3日間、特別イベントを開催。釜形の一般公開はもちろん、新島の映像展示や、コーガ石の石彫体験、ひっしゅう(冠婚葬祭時に女性がかぶる伝統的な赤布)の販売など、気になる企画がたくさん!

今回のイベントを機に「チーム・あっとーちゃーな」を結成し、今後も継続的に文化・伝統に関するイベントを開催していくとのこと。こちらも楽しみですね!

くわしくは、あっとーちゃーなwebサイト

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きちきーろ

11月3日・4日の2日間は、同じく文化財登録された「小久保家主屋」も一般公開されます。

小久保家は新島内でもほとんど残されていない、屋根までコーガ石で作られた大正時代前期の伝統建築です。近くに立つと目に飛び込んでくる、存在感のある石の屋根。その中央には小さな煙出しの櫓が備え付けられていて、新島ではここでしか見ることのできない珍しい造りになっています。

イベントでは建物の見学ができるほか、過去に取材されたさまざまな記事の展示や、小久保家の歴史や建物についてくわしく書かれた自主制作のパンフレット『喜兵衛』のプレゼントもあるとのこと。

GWに開催されたイベントでパンフレットを見て、内容の充実ぶりに驚いた人も多かったようです。今回は日本語版に加えて、新たに英語版も制作したとのこと!小久保家3代で今も大切に守っているコーガ石の家、ぜひ間近で味わってください。

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その他、東京文化財ウィークについてはこちら。ご近所の文化財もぜひ!

 

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