あのキラーコンテンツをまさかの形で昇華!新島っ子のエンターテイナーぶりすごくない?
新島が属する東京諸島には、東京から120kmの南にある伊豆大島から1,000km離れた小笠原諸島まで、11の有人島があります。同じ「東京の島」とくくられてはいますが、島によって景観も文化も異なります。「こんなに近いのに、こんなに違う?」という驚きと発見いっぱいの、東京諸島です。
また、伊豆大島から神津島までの伊豆諸島北部(新島はここ)、三宅島から青ヶ島までの伊豆諸島南部、父島・母島の小笠原諸島は、それぞれ船の航路が異なります。航路の違う島へ行こうとすると、一度東京に出て船を乗り換えなければなりません。「こんなに近いのに、こんなに遠い?」と驚きと悲しみいっぱいの、東京諸島です。
そんな東京諸島では島同士で交流できるよう、さまざまなイベントが開催されています。特に活発なのが、子どもたちのスポーツ大会。「愛らんどリーグ」もそのひとつで、毎年7月に東京諸島11島から子どもフットサルチームが集結し、2日間にわたってトーナメント形式で熱戦を繰り広げます。
フットサルを通じた子どもたちの交流はもちろんですが、もうひとつの目玉は初日の夜に行われる「島じまん発表会」。各島の子どもたちが「いかに自分の島がすばらしいか」を自慢し、最優秀賞を競うという胸熱企画です。この発表が毎回とにかく力作ぞろいで、なかにはフットサルの試合以上にヒートアップするチームもあるとかないとか…!?
なかでも新島の「島じまん」への情熱は並々ならぬものがあり、毎年知恵を絞って練習に練習を重ねて作品を作り上げています。特に子どもたちが好んで取り上げるのが、新島名物「くさや」。フットサルチームの吉山コーチがくさや製造元であることもあり、愛とリスペクトをこめたステージが話題を呼んでいます。
そして今年はついに、くさやを題材にした健康体操を生み出しました。
単にくさやをネタにするだけではありません。特産物として紹介するだけでもありません。くさやの製造工程そのものをラジオ体操の動きに昇華させるという、意表を突くアイデア。どうすればこんな発想が生まれるのでしょうか。そして、演じる子どもたちのエンターテイナーぶりはどうしたことでしょうか。このノリのよさは、まさに新島が自慢すべき「らしさ」といえるかもしれません。
子どもたちと保護者が一丸となり、何度も練習を重ねて精度を高めた⁉新島ならではの体操。会場は大盛り上がりだったといいますが、「一度きりの発表で終わらせるのはもったいない」という声もあり、ここで改めてご紹介いたします。新島っ子のエンターテイナーぶりを、ぜひご覧ください。
<解説!くさや体操>
①魚をタモですくう運動
タモを力いっぱい引き上げて足腰を鍛えよう
②魚をさばく運動
魚を開くスパーン!パカーン!アクションは大きく
③魚を洗う運動
両手と腰のツイストはワクワク感を表現して
④くさや液につける運動
においを超えてこそのくさやプロ
⑤くさやが発酵する運動
発酵する様を表現するというコンテンポラリーアートの域
⑥くさやを洗う運動
発酵した高揚感を激しいジャンプで表現
⑦くさやを干す運動
干す職人なのか干されるくさやなのか、2つの想いがシンクロした瞬間
⑧くさやのすばらしい香りを届ける運動
香りもくさやの美味しさの一部です、遠くまで届けましょう
くわしくは、動画でぜひご覧ください。
島じまん大会での様子はこちら。
くさやについては「にいじまぐ」3号のくさや特集もどうぞ