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島民悲願! 光開通で変わる島の暮らし

Posted on 2018年5月1日

全国屈指の「ネット激遅エリア」新島に、いよいよ希望の光がやってくる!

数年前から始まった離島ブームの影響で、伊豆諸島全体の来島者がじわじわと上昇傾向にある。新島でもこれまではGWとお盆のピーク時に予約が集中する以外はのんびりした島だったが、2017年は7月の海の日をすぎたあたりから観光客が増え始め、8月になると宿も飲食店も連日満員続き。夏休みが終わっても客足が途絶えず、いつもと様子の異なる夏のにぎわいに地元民はうれしいやら、くたびれるやら。

観光が主産業である新島にとって、来島者が増えるのはなによりありがたいことだけれど、唯一にぎやかになって困ってしまうものがる。それが

 

 

インターネット回線。

 

 

ずーん

 

 

総務省が発表した調査「ブロードバンド基盤の整備状況の推移」によると、2015年3月末現在で全国の超高速ブロードバンド利用可能世帯は99.98%。つまり全国どこへ行っても高速回線が使える状況になっているわけなのだが、そんななかで新島村はいまだ

 

 

ADSL回線。

 

 

もはやADSLという言葉すらわからない人もいるレベルだが、とにかく新島は全国屈指の「ネット激遅エリア」として君臨しており、つながらないネットに苦しむ島民は多い。

 

特に複雑なのが、「内地に近ければネットがつながるわけではない」ということだ。東京に最も近い伊豆大島は光が来ているが、2番目に近い利島、3番目の新島、4番目の式根島に光は来ていない。一方、新島より遠い神津島、三宅島、御蔵島、八丈島、さらに遠い小笠原諸島の父島、母島にはすでに光回線が通っている。海底ケーブルの工事順によるものではあるが、結果的に「東京に近いのにネットは僻地」というねじれ現象が起きることになった。

 

そんな島に観光客が押し寄せると、どうなるか。いまどきフリーWi-Fiなんて当たり前の時代だけに、誰もが電波を求めて歩きまわる。すると、それでなくても遅い回線を不特定多数で分け合うことになり、スピードはどんどん遅くなっていく。何かダウンロードしようと思っても、丸1日たっても画面はクルクル。夏や休日はいつだってクルクル。そのうちクルクル具合で「あ、今日はお客さんが多いんだな」とわかるようになる始末。

 

 

こうした環境を逆手にとって、式根島では「デジタルデトックス」と題してインターネットから解放される旅が企画されたこともある。仕事、悩み、しがらみ、すべてから逃れてのんびりしたい!という人には最適な環境かもしれないが、ことビジネス面に関しての悪影響は甚大だ。役場や企業のイントラが接続不能になったり、飛行機や船の予約ができないなどさまざまな支障が発生。「今日は式根島が入るらしい」などと情報が入ると、わざわざ移動してダウンロードする人が現れるほどだった。

そんな涙ぐましい努力とも、ついにお別れする日がやってくる。新島、式根島に2018年6月、いよいよ光回線が開通する。光回線の開通によって、遅い時には1Mbを切ることもあったネットスピードが、実に1000倍近く加速することになる。来島者にとってもリモートワークやテレワークなどの遠隔作業が可能になり、「仕事して、泳いで、仕事して、夕日を見に浜へ。午後には飛行機で東京へ出勤」なんてワークスタイルも夢ではなない。

富士見ヶ丘展望台より本村エリアごしの式根島、神津島。既に光回線が来ているのは神津だけ。

移住や企業進出の活発化も期待される、光回線の開通。これから島の暮らしは大きく変わっていくかもしれない。

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